【Re:コード・トーカー講座】の7回目となる今回は、展開前に相手の妨害を受けた場合のお話です。
【Re:コード・トーカー講座】も久しぶりだけど、ブログの更新自体も久しぶりね。
エリス先生、よろしくお願いいたしますわ。
基本編:手札誘発を防ごう!
2020年4月1日のリミットレギュレーションで、デッキに《レディ・デバッガー》が3枚入れられるようになったので、今回は《レディ・デバッガー》が妨害を受けた場合で考えていきましょう。
《レディ・デバッガー》
効果モンスター
光属性 レベル 4 サイバース族
攻撃力 1700 守備力 1400
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキからレベル3以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える。
《レディ・デバッガー》は《マイクロ・コーダー》をサーチして《コード・トーカー》をリンク召喚することで、展開の要となる《サイバネット・コーデック》をサーチすることができます。
手札事故防止のために、3枚採用している方も少なくないと思います。
《マイクロ・コーダー》
効果モンスター
闇属性 レベル 1 サイバース族
攻撃力 300 守備力 0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードをリンク素材にできる。
②このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「サイバネット」魔法・罠カード1枚を手札に加える。フィールドのこのカードを素材とした場合にはその1枚をサイバース族・レベル4モンスター1体にできる。
《サイバネット・コーデック》
永続魔法
このカード名の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。
①「コード・トーカー」モンスターがEXデッキから自分フィールドに特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ属性のサイバース族モンスター1体をデッキから手札に加える。このターン、同じ属性のモンスターを自分の「サイバネット・コーデック」の効果で手札に加える事はできない。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
ですが、同じく4月から《灰流うらら》を3枚入れられるようになったので、《レディ・デバッガー》の効果を止められる確率が上がってしまいましたわ。
《灰流うらら》
チューナー・効果モンスター
炎属性 レベル 3 アンデット族
攻撃力 0 守備力 1800
「灰流うらら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
そういうのって、《墓穴の指名者》とか入れて防ぐんじゃないの?
《灰流うらら》とか《エフェクト・ヴェーラー》みたいな手札誘発は、それで防げるんでしょ?
《墓穴の指名者》
速攻魔法
①相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。
そうですね。
《墓穴の指名者》だけでなく、《抹殺の指名者》の採用も視野に入ると思います。
展開系デッキの【コード・トーカー】は、《原始生命態ニビル》に泣きたくなるほど弱いので、大会に参加する方は合わせて採用することをオススメします。
《抹殺の指名者》
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①カード名を1つ宣言して発動できる。宣言したカード1枚をデッキから除外する。ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
《原始生命態ニビル》
効果モンスター
光属性 レベル 11 岩石族
攻撃力 3000 守備力 600
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①相手が5体以上のモンスターの召喚・特殊召喚に成功したターンのメインフェイズに発動できる。自分・相手フィールドの表側表示モンスターを全てリリースし、このカードを手札から特殊召喚する。その後、相手フィールドに「原始生命態トークン」(岩石族・光・星11・攻/守?)1体を特殊召喚する。このトークンの攻撃力・守備力は、この効果でリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。この効果は相手ターンでも発動できる。
大きな大会で準優勝された方のデッキにも、採用されていましたわね。
それだけ大会環境では、手札誘発や《原始生命態ニビル》の採用率が高いのね。
ルナさんも、【遊戯王OCG】のことが大分わかってきましたね。
エヘヘ、褒められちゃった♪
では、次からが本番です。
除去されたら展開できない!?
《レディ・デバッガー》に対して《落とし穴》を発動されました。
《マイクロ・コーダー》をサーチできましたが、《レディ・デバッガー》は破壊されてしまいました。
さて、どうしますか?
《落とし穴》
通常罠
①相手が攻撃力1000以上のモンスターを召喚・反転召喚した時に発動する事ができる。その攻撃力1000以上のモンスター1体を破壊する。
そんなの簡単よ。
まず、《コード・トーカー》をリンク召喚して……
……って、自分フィールドにモンスターがいないから、《マイクロ・コーダー》の手札からリンク素材になる効果が使えない!?
し、《死者蘇生》がありますわ!
正解ですが、デッキに1枚しか入らない制限カードに頼るのは、危険な賭けじゃないですか?
確かに、そうですわね……
このように、通常召喚権を使った後に盤面を一掃された場合、全く動けなくなってしまうリスクがあります。
これは《レディ・デバッガー》に限った話ではないので、対策はしっかりしておきたいですね。
自分フィールドにモンスターがいない状態で相手にターンを渡すのはキツイものね。
対策その1:不安要素は除去しておく!
《ハーピィの羽根箒》や《リンクスレイヤー》を使って、事前に伏せカードを除去しておくのが有効です。
特に《リンクスレイヤー》は、通常召喚権を使わずに展開でき、手札を捨てることで効果を発動するので、墓地効果を持つカードとの相性も良いです。
《リンクスレイヤー》
効果モンスター
地属性 レベル 5 サイバース族
攻撃力 2000 守備力 600
①自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②1ターンに1度、手札を2枚まで捨て、捨てた数だけフィールドの魔法・罠カードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。
こんな当たり前なことに気づかないなんて……
お恥ずかしい限りですわ……
今回の事例は罠カードの《落とし穴》なので魔法・罠除去ですが、フリーチェーンで除去してくるモンスターが相手の場合は、他の対策が必要になります。
ただし、《トランスコード・トーカー》を経由する【コード・トーカー】デッキでは、【壊獣】や《ダイナレスラー・パンクラトプス》との相性が非常に悪いので、採用するのは避けた方が良いと思います。
《トランスコード・トーカー》
リンク・効果モンスター
地属性 リンク 3 サイバース族
攻撃力 2300
効果モンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードが相互リンク状態の場合、このカード及び、このカードの相互リンク先のモンスターの攻撃力は500アップし、相手の効果の対象にならない。
②「トランスコード・トーカー」以外の自分の墓地のリンク3以下のサイバース族リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。
※【壊獣】や《ダイナレスラー・パンクラトプス》を先に特殊召喚してしまうと、②の効果発動自体ができなくなります。もちろん、②の効果の発動後は【壊獣】や《ダイナレスラー・パンクラトプス》を特殊召喚できません。
対策その2:【斬機】モンスターを駆使しよう!
ちょっとー、そもそも「《レディ・デバッガー》が破壊されたら」って話じゃなかったの?
事前に除去するのは、なんかズルくない?
その場合でも、《リンクスレイヤー》が有効なのはわかるけどさ。
《リンクスレイヤー》以外にも、自分フィールドにモンスターがいなくても特殊召喚できるモンスターが【サイバース族】には存在します。
《斬機シグマ》
効果モンスター・チューナー
光属性 レベル 4 サイバース族
攻撃力 1000 守備力 1500
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードが手札・墓地に存在し、EXモンスターゾーンに自分のモンスターが存在しない場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②自分フィールドのこのカードを「斬機」SモンスターのS素材とする場合、このカードをチューナー以外のモンスターとして扱う事ができる。
特にオススメなのは、《斬機シグマ》です。
条件はあるものの、手札・墓地から特殊召喚できるので、展開だけでなく除去された場合の立て直しが非常にしやすくなります。
《斬機シグマ》の通常召喚から展開を始めると、破壊されても墓地から特殊召喚・手札に戻されても手札から特殊召喚できるので、2体分の活躍をすることができます。
エリス先生も対戦動画で使っていた戦法ですわね。
除去されなくても、エクストラモンスターゾーンが空くように展開すれば墓地から特殊召喚できるので、2体分の活躍ができます。
《斬機アディオン》
効果モンスター
炎属性 レベル 4 サイバース族
攻撃力 1000 守備力 1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000アップする。この効果で特殊召喚したターン、このカードは攻撃できない。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
《斬機サブトラ》
効果モンスター
炎属性 レベル 4 サイバース族
攻撃力 1000 守備力 1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターの攻撃力をターン終了時まで1000ダウンする。この効果で特殊召喚したターン、このカードは攻撃できない。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
同じく【斬機】モンスター、《斬機アディオン》と《斬機サブトラ》も特殊召喚しやすく、使いやすいです。
あら?
フィールドのモンスターを対象にとって発動する効果なので、自分フィールドにモンスターがいないと使えないのではありませんか?
……あ、本当だわ。
エリスちゃん、何か勘違いしてるんじゃない?
テキストを良く読んでください。
「自分フィールドの」とは書いてありませんよね?
もしかして……
相手フィールドにモンスターがいれば特殊召喚できるの!?
はい、そうです。
さらに、《斬機サブトラ》なら相手モンスターの攻撃力を1000ダウンできます。
《斬機アディオン》は逆に1000アップさせてしまいますが、モンスターの展開ができるようになるので、メリットの方が大きいと思います。
これまで紹介した《リンクスレイヤー》《斬機シグマ》《斬機アディオン》《斬機サブトラ》が手札にあれば、通常召喚権を温存したまま展開することができるので、相手の盤面を崩したり、相手の妨害カードを使わせたりした後に、本命のモンスターを通常召喚するといった戦術もとれるようになりますね。
対策その3:通常召喚権を増やそう!
この講座ではほとんど取り上げてきませんでしたが、《サイバネット・オプティマイズ》も有効です。
《サイバネット・オプティマイズ》
永続魔法
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分メインフェイズに発動できる。サイバース族モンスター1体を召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②自分の「コード・トーカー」モンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
【サイバース族】モンスターを通常召喚できる効果を持った永続魔法ですわね。
それだけでなく、②の効果も実は強力です。
【コード・トーカー】モンスターとの戦闘時、ダメージステップ終了時まで、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できません。
どんな凶悪で厄介な効果を持っていても、発動できなければ意味はなく、攻撃力さえ上回っていれば、【コード・トーカー】モンスターで安全に戦闘破壊・ダイレクトアタックを決めることができます。
これは相手が【コード・トーカー】を攻撃した場合も適用されます。
相手によってだけど、結構刺さるカードになりそうね。
展開に必須なカードではないので、採用しない方もいるとは思いますが、《マイクロ・コーダー》でサーチができ、除去された場合にも動ける可能性を作れるので、1枚入れておくと便利かもしれません。
私もデッキに1枚採用しています。
《トランスコード・トーカー》をリンク召喚して破壊された後でも、《サイバネット・オプティマイズ》+《サイバース・ガジェット》などで再度展開できるようになりますわね。
①《サイバネット・オプティマイズ》の効果を発動し、《サイバース・ガジェット》を通常召喚。《サイバース・ガジェット》の効果を発動し、墓地の《マイクロ・コーダー》を特殊召喚
②《マイクロ・コーダー》を素材に、《トークバック・ランサー》をリンク召喚
③《サイバース・ガジェット》をリリースし、《トークバック・ランサー》の効果を発動。墓地の《トランスコード・トーカー》を、《トークバック・ランサー》のリンク先に特殊召喚
④《サイバース・ガジェット》がフィールドから墓地へ送られたので、レベル2の「ガジェット・トークン」を《トランスコード・トーカー》のリンク先を埋めないように特殊召喚
⑤《トランスコード・トーカー》の効果を発動。墓地の《コード・トーカー》を、《トランスコード・トーカー》のリンク先に特殊召喚
この後、各種【コードトーカー】や《スプラッシュ・メイジ》などを経由して《アクセスコード・トーカー》まで繋ぎ、一発逆転を狙うこともできます。
《スプラッシュ・メイジ》
リンク・効果モンスター
水属性 リンク 2 サイバース族
攻撃力 1100
【リンクマーカー:右上/右下】
サイバース族モンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①自分の墓地のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。
《アクセスコード・トーカー》
リンク・効果モンスター
闇属性 リンク 4 サイバース族
攻撃力 2300
【リンクマーカー:上/左/右/下】
効果モンスター2体以上
このカードの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。
①このカードがリンク召喚に成功した場合、そのリンク素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。
②自分のフィールド・墓地からリンクモンスター1体を除外して発動できる。相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。このターン、自分の「アクセスコード・トーカー」の効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外することはできない。
今回の【Re:コード・トーカー講座】はここまでです。
不定期更新なので、次回は未定です。
エリス先生、今回も勉強になりましたわ!
次回もお楽しみにね♪
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エリスからのお願い
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ブログの認知度はまだまだ低いから、情報を拡散してもらえると嬉しいな。
デッキに関する質問や意見もエリスお姉ちゃんが聞いてくれるよ!
「ネタがない」「コメントがない」って泣いてたから、励ましてあげてね!
エリス姉は細かいことを気にし過ぎだなぁ。
だから胸が成長しないんだよ。
エリスさん、女性の魅力はプロポーションだけではないですよ?
エリスはそのままでも素敵だと僕は思う。
牛乳は?
毎日飲んでる?
わたくし、バストアップ体操なるものを知っていますわ。
エリス先生もご一緒にいかがですか?
あんたはでかいんだから、やる必要ないでしょうが!
貴様らは成長期だろう?
大人の私はどうすれば良いというのだ!?
私も大きくないので、エリスちゃんも遺伝的にはあまり期待ができないですねぇ……
(まさか、お母さんにトドメを刺されるとは……!)